実家の片付け8 母のフリマデビュー

みなさん、実家の片付けは、いかがでしょうか?

あれは初夏のことだったでしょうか。

40才になり、遅い反抗期を迎えた妹が、ようやく、親孝行なるものを意識し始め、月に2回ほど、実家に立ち寄り始めた頃のことです。たまたま、私も実家に来ていました。

妹に、この間、母がビデオテープを断捨離したことを話していると、母が板ちょこの子どもの赤ちゃん服があるよ、と言うのです。板ちょこの子どもはもう大学4年生の21才です。うそでしょ!?どこにあるの?と聞くと、押入れの天袋にあると言います。

まさか…と思いつつソファの上に乗って、天袋の中にある収納ケースを取り出します。

高齢者の夫婦が一体どうやって入れたのやら、押入れの奥行き一杯を陣取る、プラスチックの衣装ケースが見えます。衣装ケースの深さは、椅子の高さほど、なかなか深い。衣装ケースは半透明なため、パッと見て、色とりどりの赤ちゃん服が見えます。

これは、大変なものが見つかったと思いました。私が結婚したのは23才で、すぐに子どもが生まれました。わたしの5才下の妹が結婚したのは、35才で今40才。

妹夫婦には、いまだ子どもは生まれず、わたしのこどもの赤ちゃん服〜2歳児までの服が約20年間、実家に取っておかれたのです。

ありがたい?のか、取っておき過ぎるのか…母はゴミ捨てはしたく無いとのこと。わたし1人で判断するのは大変かも。

妹に頼んで、売れるかどうか赤ちゃん服を仕分けしてもらうことにしました。赤ちゃん服のほかに哺乳瓶、湯たんぽ、授乳できるパジャマ、マタニティ用のズボン、出るわ出るわ。

地層のようにたくさんの赤ちゃんグッズが発掘されていきます。天袋が怪しい、とみた私がさらに押し入れの奥を覗き込むと、もうひとつ同じ衣装ケースを発見。

取り出してみてみると、内容物は同じく赤ちゃん服。

ちょうど、フリーマーケットに参加希望を出していて、追加補充で参加の許可がおりたところでした。

赤ちゃん用のタオルケットや毛布が4枚、赤ちゃんの布団用のベッドパッドが1枚、おねしょ防水シート、くまのプーさんのパペット人形、セレモニードレスまであります。

綺麗に洗濯していたものの、残念ながら、茶色い染みがポツポツと出てきています。妹も、もう赤ちゃん服は要らないと言います。

広げられた赤ちゃん服を見回すと、今でも流通している赤ちゃんブランドで、スタンダードな服ばかり、ハイブランドも混じっています。お値段を安くすれば引き取り手は、ありそうです。

さっそく、これらの商品をフリマに出すことにしました。いつもなら、一度洗濯してからフリマに出すところですが、今回は、疲れていたので、洗濯は割愛。

我が家の不用品は出さずに実家から直接、フリマの会場へ不用品を持って行きました。

値札も用意していなかったので、裏が白いチラシを何枚かと黒マジック、セロハンテープ、はさみを車に載せました。

飲み物とおやつは、母が気を回して用意しておいてくれました。感謝!

フリマで売ったものはというと、赤ちゃんグッズのほかに、両親がお店で使っていた業務用のステンレスのバットや深型ケース、キッチン用品などもありました。前の記事で書いた、着せ替え人形してもらい、処分することになった、母の洋服も。

店を廃業する際に、地金屋さんや中古の業務用品専門店に全部処分してもらった筈なのに、なんで取っておいたんでしょうね。

さて、板ちょこ母と、板ちょこでフリマ出店です。母はフリマは初参戦、どうなるかしら〜。

母に、値段を50円ぐらいにして、価値があるものを100円ぐらいにしようか?と相談すると、「ぜんぶ10円で良い」と、いさぎよい回答がかえってきました。

え?!10円でいいの?と驚くと、どうせ処分するものだから10円で良いそうです。

安すぎる感は否めませんが、今日のフリマの主役は板ちょこ母なので、彼女の意に沿うことにしました。

そうと決まれば、チラシの裏紙に10円と大きく記入して、地べたに貼り出しました。

呼び込みをしながら、10時から正午までに、もってきた服の半分を売ってしまいました。

フリマの出店料1,000円を回収できるのかなぁと私は少し心配。両隣のお店の方からは、10円ですか?!と呆れ顔、苦笑されていましたが、母は満面の笑みで、「はい、10円です!」と溌剌としています。

わたしは、お隣さんの売れ行きに影響が出そうで、申し訳なく、10円ですみません、と謝っておきました。まあ、売っているもののジャンルが違うので、大丈夫そうでしたけど。

途中、日本語が不得手なアジア系のおばさんの対応も、持ち前の明るさとバリバリの日本語でこなす母は、たくましさを感じました。

正午を過ぎて、少し疲れたのか、もう帰りたい。とこぼす母。そこで、商品代金を無料にして持って帰ってもらう作戦に切り替えました。

結果、13時までに、あらかた商品は無くなり板ちょこ親子は、店仕舞いをして帰りました。売上はというと、なんとか、フリマ出店料は回収できました。

お釣り用の小銭は、セブンイレブンやセルフレジで、お札で商品を買って用意しておいたので何とか大丈夫でした。

フリマのお客さんは、10円とか無料の価格破壊に戸惑っている方が多かったなあ。お客さんの中で、あるおじさんは、何軒か先の店で、10円で買ったと自慢していて、ちょっと得意そうでした。

母はフリマは疲れたものの、家の不用品がタダのゴミとして処分されるのではなく、だれかの役に立って嬉しそうでした。

私はというと、木陰の並木道でのフリマ出店、帽子もかぶっていて、そんなに暑くは無かったものの、アスファルトの照り返しでしっかり日焼けしてしまってそれが唯一残念なことでした。

総括として、

今回のフリマは、1,210円の売上でした。

ひとつ10円で売りました。途中からは、商品をタダでおまけしたりしました。

最後の1時間は無料にしたので、3時間で121個以上の商品を売ったことになります。母には以下のLINEを送りました。

仕事できる女で賞

接客上手で賞

立派で賞🏆🏆🏆 

ひとつ10円という価格破壊なのに、出店料1000円を差し引いても赤字にならなかったという、すごいで賞🏆

母からは、本当面白かったね、すごかった。お疲れ様でした♪♪という返事がかえってきました。

フリマはうちの母の片付けに適している。母も楽しそう。

但し,板ちょこの時間も体力も奪うので、次回は妹も巻き込もうと思いました。にしても、母の黒のレギンスが6枚もあったのには、閉口でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました