子どもからのSOS、それは中学生での英語の授業がきっかけでした。
英語のアルファベットが象形文字に見える。単語の綴りを頑張っても必ず1か所か2か所、間違える。
英語の文章の板書が間に合わないうちに先生に黒板消しで消されてしまう…。
幼稚園や小学生の時にやたらとぴょんぴょん飛び跳ねる子ではありましたが、いくつかの落ち着いた態度をみて、発達障害や多動の可能性を打ち消してきました。
指示があれば、みんなと同じように団体行動をし、友達と遊び、教室できちんと座っており、授業中に立ったまま、動き回ることはしませんでした。
本人がいけない事をして注意される時は、ちゃんと立ったまま、そのまま動かずに相手の目を見て、これからはそのような事はしてはいけないことを伝えられると「うん」と素直に謝る事が出来ていたからです。
それは、親でも他人の大人でも、同じ態度でした。
さて、英語で困っていると訴えた話に戻りますが、最初は、本人がなにを言っているのか意味が分かりませんでした。取り合わないでいると、それでも何度も同じことを言うのです。顔も真剣です。これは本気で困っている事なんだと分かりました。
とは言っても、今ほど発達障害がクローズアップされておらず発達障害なんて、一般人にはわかりません。元教育関係者の知人に、子どもの言っていることを伝えると、発達支援センターにお勤めの先生を紹介してくれました。
早速、その支援センターを調べて電話すると、2ヶ月待ちだとわかりましたが、事前にインターネットの情報を調べるとどこも似たり寄ったりで、地元で検査が出来る病院を調べたらところ、こちらも、なかなかの予約待ちでした。
今後のサポートを受ける上では、支援センターが良さそうだったので病院ではなく、センターの検査を受けました。
本人には事前に相談に行くついでに検査を受けた方がいろいろ分かることを話すと、あっさりと検査を受けることに同意しました。本人が一番はっきりさせたかったのかもしれませんね。
そして、その結果は…
検査結果は、通常の場合は、五角形のようにいろんな発達が均等に伸びるのですが、見事にジグザグでお星様になっていました。
人より少し優れているところもあれば、V字になって、凹んでいるところもあり、見た目では分からないけれど、困り感があるとのことでした。
医師から親と子それぞれに質問された後、見立てを聞きながら、わたしは、こどもが小学一年生になったばかりのときに一緒に時間割をしていたら、なぜか2時間もかかった事をうすぼんやりと、思い出していました…。
ワーキングメモリーが少ないとか
忘れ物が多いとか
時間を忘れるとか…
医師の言葉にその場で腑に落ちた事もあれば、当時は何のことを言われているやら首を傾げる事も、あれから何年も経ってあの時おっしゃった事は、コレだったのか!と唖然とする事もあります。
中学生のときと、高校生のとき、支援センターに合計2回行きました。
本人がカウンセリングを受ける事に劣等感を感じていたため、支援を拒否しました。
汗を非常にかきやすい体質で
自宅から学校まで登校した時点で
大汗をかくため、トイレでウェットティッシュでふいて、
下着から制服まで全着替えしていました。
進学した私立の高校は、お金や時間に余裕のある裕福な家庭のお子さんが多く在籍しているクラスで、
羨ましがりな本人は嫉妬心や周りの目を気にして大変な面があったようです。
精一杯、緊張感で張り詰めた高校生活を送りました。本人曰く高校生活はプリズン(刑務所)だったと例えるので、楽しいこともあったと思いますがつらいことが多かったようです。
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