湯治に行く

カウンセラー養成講座で知り合ったBさんの誘いで、1/2から1泊2日で温泉に湯治に行くことにしました。Bさんは、市内中心部のワンルームに平日は暮らしていて週末は田舎の温泉地にある自宅に帰るという二重生活をしています。

なんだか自分でも不思議なのですが、いつもは遠慮するところなのですが、

なぜかしらBさんの家に宿泊することにまあ、素直にご好意に甘えることにしたんです。

初日と2日目は、それぞれ違う温泉に入りました。

1日目の温泉は、神社の横に隣接していました。ほのかに硫黄の香りがする温泉で手でお湯をすくってみると若干とろみがあるような感じです。

温度もやや熱め、長く浸かっていることは出来ませんでした。椅子に座って体を洗うところは10か所ほどで、

浴槽自体もこぢんまりとして、スーパー銭湯のように薬湯やサウナなどはなくシンプルな作りです。

玄関入り口に温泉の湧いているところがあり、飲用水として飲めるため、飲んでみると硫黄の温泉ですが飲みやすいものでした。

2日目に訪れた温泉は、ちょうど良い温度の内風呂のほかに、露天風呂があり、露天のお湯は、ぬるめです。露天風呂は、開放感があります。

露天風呂では、前方に見える田畑と遠くにある山々が鎮座しているのを望めて、大変素晴らしい借景です。

画家のように両手の親指と人差し指で、画角を作って、切り取って1枚の絵画にできそうな風景でした。

1日目は疲れたのか、ソファでうとうと眠ってしまいました。

湯治したおかげなのか、2日目に立ち寄り湯からBさん宅に戻ってお茶を飲みながら、ふと渡された広報誌をずっと読んでいて、

8割がた読み終わったところで、雑誌の小さい文字を読めていること、内容が頭に入ってきていることに驚きました。

以前はページを開いても目が拒否してすぐに本を閉じていたのに、と、驚きました。

湯治のために滞在していた時分は、時の流れがとてもゆっくりしていて、まるで明治の文豪が温泉地を訪れているような気分でした。

お金が許せば自炊して長逗留したいものだと思いました。

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