今日、誰のために生きる?

「今日、誰のために生きる? 」I先生に教えてもらった本のタイトルです。

本の内容は、アフリカのティンガティンガという6色までの色彩で描かれた絵画に衝撃を受けた若い男性が翌日、会社に退職届を出して、アフリカ行きの航空券まで買って、実際にアフリカへ行き画家になったのです。

そのアフリカの小さな村で教わった、目からうろこが落ちるような、ものの考え方、感じ方、生き方が書かれています。

この村の幸せの3ヶ条は、

ご飯が食べられることに幸せを感じられるか、

ただいまといったら、おかえりと言ってくれる人がいるか、

抱きしめられたら、温かいと感じられる心があるか。

です。

入院中のわたしにとって良かったのは、字が大きくて読みやすいことです。

頭が回らないので、文字がびっしり書いてあると、もう最初から拒否してしまいます。

その中には、スピリチュアルな不思議な話もあります。

虫の音がメロディとして聞こえるのは、世界中で、日本人とポリネシア人だけだそうです。他の外国の方には、虫の音は、騒音のように聞こえるそうです。

わたしは秋になると虫の音に耳を澄ませます。リーリーと涼しくなりますね。

虫の音が、あんまり素敵なので、iPhoneのボイスレコーダーに録音して、あとから聞き直したこともあります。

そして、不思議なことにアフリカのその小さな村の村長さんのおじいさんは、シャーマンで、村でご祈祷とか神事をやっていたそうです。

村長のおじいさんは、夢の中で時空を超えて日本人と交信し、いろいろ教わっていたと言うのです。ショーゲンさんが村で感動して、時には涙を流していた。でもそれは、もともとの日本人の文化に感動していたってことだよ、と言われます。

江戸時代末期に書かれた文献によると、海外から日本に訪れた外国人たちは,日本人を見て、

日本人は幸せで満足している。

町中に上機嫌な様子がゆきわたっている。顔がいきいきしている。

と記しています。確かに江戸時代は、町人たちも寺子屋に行って文字を習いました。神社には、中学や高校で習う、数学の三角形の組み合わせで、この部分の面積を求めよ、

そういった、例えていえば模試の大問の最後に出てくるような、ちょっとよくよく頭をひねらなけらばならないような難しい数学の問題を神社に誰かが奉納して、それを参拝に来たまた別の誰かが、問題を解いてみて分からなければ、近所の人とあーだこーだして楽しむ文化がありました。

また、江戸時代の瓦版は、無料で配られるときもあり、いまで言う人間版のヤフーニュースやツイッター(エックス)やインスタグラム、雑誌のようなものでした。

NHKのTV番組の知恵泉で、お伊勢参りのガイドブックのようなA3の当時のチラシを紹介していて、

その瓦版には、◯から◯までの距離や何日かかるのか、そこの名物はなにか、図解入りで、でも、漫画のように配置も面白く、紙の辺の四隅にさえ、小さくぐるりと面白いことが書いてあって、いろいろと工夫が詰まったものでした。

こう言った瓦版は、お金がかかるので、お金持ちのおおだなの商人が、スポンサーとなって発行して、こう言うのを,書くのが、うまい人に書いてもらっていました。

一般の人々が、猫や鳥、鈴虫などをペットとして飼っていたのも、生活は大変だったと思いますが、なんだか豊かですね。お着物だって、当時もリサイクルショップとかがあったんですよ。すごいですね。

さてさて、話を本題に戻すと、本の主旨は、心に余裕を持つこと。

一番最初に大切にしないといけないのは、自分。

心に余裕がなく、何かに追われているよう、また、常に自分に何かを課しているようでは、いけない。

伊勢神宮の神官 吉川 竜実さんの著書『いちばん大事な生き方は、伊勢神宮が教えてくれた』の中で「自己犠牲は、神様がもっとも悲しむ生き方」と書かれているそうです。

私は、涙がこぼれて、タオルで目を押さえながら読み進めました。

本のページ数の、最初の3分の2までは、アフリカに行った青年ご本人(SHOGENさん)の言葉で書かれていて、残りの3分の1は、ひすいこたろうさんが、ワークショップのような形で具体的に私たち現代人に研修のように教えてくれる内容になっていて紙と鉛筆が必要です。

ひすいこたろうさんは、いままで、幸せになる「ものの見方」を18年研究し、70冊の著作を書いてきた方です。

後半の記述の仕方は、自己啓発本のようでもありますが、さすが、70冊も本を書かれてるだけあって、わかりやすかったです。でも、わたしは、前半のアフリカに行った青年ご本人(SHOGENさん)の話の方が好きですね。

なぜならば、だって、とても生き生きしているから。

わたしは安心安全な職場を目指して、オペーレーターのみんなの心と体、職場の雰囲気が良くなるように行動してきました。

自分については、真面目に仕事をしてきたけれど、ひとりでやるには多すぎる量だったとしても、全部やらなければならない、と思っていました。自分を大切にしていなかったんですね。

振り返ると、入院するまでの、1ヶ月半なんて、特にそうだったのかもしれません。良い本に巡り合ったと思いました!I先生、ありがとうございます♪

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