七草粥ではなくて、浜カツ

ふと、断捨離したいと子どもが言い出して、ギターや私のスーツカンパニーで買った、試着のみの、水色のてろんとした上品なトップス、組曲のグレーベージュのジャケットをセカンドストリートに売りに行く。

セカンドストリートの店員さんが

「ただいま、査定が4時間待ちです。」

と言ったので

「4時間!?」

と、子どもと声がハモった。

夕食がまだだったので、ご飯を食べに行く。くら寿司か、浜カツ、どちらにしようか迷って子どもの希望で、浜カツにする。

テーブルに据え置きの胡麻入れから、スプーンでごまをすり鉢にいれる。

すりこぎで、スリスリと時計回りにごまをすると、ぷちぷちとゴマがすりつぶされて、ゴマの良い香りが、たちのぼってくる。

お客様が参加型、体験型の仕組みは楽しい。

メニューに、ご飯、漬物、キャベツ、味噌汁がおかわり出来ると書いてある。

「おかわりは、無料かな?」

と子どもに聞いてみると、

「無料なわけ、ないんじゃない?」

との返事。

気になって、浜カツの店員さんに尋ねると、にっこりして

「無料です♪」

と言う。

「お〜っ!」

と感嘆する。

こどもは、学生限定の大盛りチキンカツ定食。

わたしは、ロースカツ定食にした。

おかわりは無料と聞いたけど、充分お腹いっぱいになった。

カツ以外は、おかわり無料だなんて、浜カツは学生やお客様に優しいなあ。

並々ならぬ企業努力に脱帽。

さて、セカンドストリートに戻って、あれこれ商品を物色していると、査定が完了したとのアナウンスが流れる。

査定額17,340円。

内訳はギターが17,000円、洋服が340円だった。

組曲のジャケットは、肩にタックが入っていたのが流行遅れだったのかもしれなくて、買取り不可だった。

本当はメルカリとかで売った方がもっと高く売れたかもしれない。

でも、持って行くだけで良いという手軽さと、簡単に楽にすんだことを思えば充分だね、と親子で納得。

ホクホクして帰った。

あれ、今日は七草粥の日だったけど、浜カツになっちゃったなあ。まあ、いっか。

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