同室の女性の方と仲良くなり、なにとは無しに彼女が
「バッグを無くした話」
をしました。
家の中の心当たりのある場所を何度もを探すも見当たらず、立ち寄った場所やバス会社に電話してもバッグは届いていない、バッグの中にはお財布、免許証、保険証と大事なものばかり入っています。
警察署に遺失届を出して、また家の中でもガサゴソ探していたら、玄関の近くに置いてある椅子に上着をかけていたのですが、その上着の下にバッグがあったというのです。
見つかって良かったぁと一安心するとともに、そこに自分が置いたのに、なぜ、忘れてしまったんだろうか？と驚いたと同時に悲しくなったそうです。
そのとき、わたしはセコムキーのことを思い出しました。
わたしは、入院する少し前に、会社の扉を施錠するセコムキーを紛失しました。
情報セキュリティー委員なのに、ですよ？セコムキーの弁償代は3000円ですが、セコムキーを紛失すること自体が問題で。
しかも、紛失したのが情報セキュリティー委員だなんて始末書ものです。
私は、血の気が引いて青ざめました。
会社のセキュリティーカードのストラップにセコムキーをはめていたはずですが、セコムキーの輪っかの部分しかなく、セコムキーを落としたのです。
心当たりの場所や、バッグの中を探すも見つかりません。一日中探して、もしかして、と、ビルの管理室の戸を叩き，セコムキーの落とし物が届いていないか尋ねました、届いていませんでした。
警察署にも立ち寄り、遺失届を書いて来ました。そして、マネージャーにセコムキーの紛失をしてしまったことを伝えると、さらに上のシニアマネージャーにも報告するように指示がありました。
わたしは、うなだれて、セコムキー紛失の報告とお詫びをしたら、◯◯部に連絡しておくように、と言われました。
セコムキー貸出簿にセコムキーの番号が書いてあるので、◯◯部に報告するために、セコムキーが吊るしてあるキャビネットのとびらの裏を見ると、なんと2本のセコムキーがついています！？あったよ、あった！セコムキーがあった！
セコムキー貸出簿を見ると、私が何月何日にセコムキーを返却して印鑑まできちんと押してあります！見つかって良かったー！
すぐ、マネージャーとシニアマネージャーに実はセコムキーはあって、紛失してなかったと報告しました。先にこっちを見ておけば、こんな報告しなくて良かったのにな…
それにしても、どうして、わたしは、セコムキーを返したことをすっかり忘れていたんだろう。
また、なんで、輪っかだけ、残してセコムキーをセキュリティーカードのストラップから外したんだろう…。
仕事でも、いつも出来ていたことがスムーズに出来なくなったり、時間がかかったりしてきました。同じことが同室の女性の方にも起こっていました。
なあんだ、わたしだけじゃなかったのね、と笑い合い、だから、入院しているのよね。と現実を受容しました。
仲良くなったことで、お互いの悩みを打ち明けあい、自然にピアカウンセリングをして心が落ち着いたようです。
そうそう、警察署に電話して無事みつかったことを電話しておきました。
それから、ビル管理のおじさんにも、セコムキーが見つかった、ちゃんと扉の裏にかかっていたと報告して、おじさんと2人で「良かったあああ」と安堵しましたとさ。
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