最近、お気に入りの喫茶店がある。
カフェという感じでもなく、純喫茶というわけでも無い。
ビルの3階にあってエレベーターがなく、階段を登っていかなくてはいけないが登る価値のある喫茶店。
お店の中は壁は、美しい茶色と落ち着いた、くすみカラーの水色と緑色をあわせたような色。
美術館を思わせる重厚な雰囲気、
70年代のフランス映画に出て来そうな、レトロっぽい、お値段が高そうな低めの椅子がある。
あとで知ったけど、一脚20万するらしい。
天井は、音響のことを考えてあるのか、劇場のようにくぼみがある、珍しいつくり。
そのくぼみに柔らかであたたかみのある、暖色系の太めの丸い電球が、ひとつひとつついている。
天井を撮影して待ち受け画像にしてもよいくらい素敵だ。
ここは、コーヒーショップだけど、紅茶やソフトドリンクもある。スペシャリティコーヒー700円がおすすめ。
コーヒー一杯にホテル並みの値段がするが、この空間を味わえるのだから、チャージ代より安いと思う。
店はチリ一つ落ちてなくて神社のように落ち着く。
植木鉢とかの緑がないのが難点だけど、緑を置いていないのは、なんだかポリシーがありそう。
うちのキャビネットくらいの大きさのスピーカーが左右に2つもある。
カウンターには、椅子は置いてないが、もし、置いてあったらバーにもなりそうな雰囲気。
客席からカウンターを見ると、もし、音楽が流れずにいたら、とてもせいいつな雰囲気です。
マスターは、姿勢が良く、立ち姿が美しい。歩き方もスマート。元ホテルマンらしい、なるほど納得。
はじめてお店を訪れたとき、マスターは、スマートで余計なことは喋らないような印象を受けたが、
実際は声は大きいし、おしゃべりで笑わせてくれる、良いギャップ。
たまに、今日は、ぼーっとしていたいなぁと思う日でも、遠慮なく喋りかけてくるので、そういうときは、ちょっと面倒くさい。あんまり、気に入ったものだから、コーヒーチケットを買って通っている。
入院中だから、まったく行けないから、寂しいな。
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